中古店で201系中央線のプラレールを手に入れました。しかし、動力台車の車軸についているピニオンギアが割れているため、うまく走行することができません。今回はこのプラレールの修理を通して、車軸のギア割れの修理方法を紹介してきます。
注意:分解と伴う修理は改造行為です。自己責任で行ってください。
車軸のギア割れとは
車軸にあるピニオンギアが割れているため、モーターからの動力が車輪にうまく伝わらなくなっています。プラレールによく発生する不具合の一つです。
主な症状は?
- ガリガリと異音がする。
- 坂を上ることができない。
- 宙に浮かせると車輪が回るのに、線路に置いても走らない。
- モーターが回るのに走らない。
- 何両か車両をつなげると走らない。
主な原因は?
- スイッチをオンにしたまま手転がししてしまう。
- 潤滑剤のグリスがきれている。
- 経年劣化。
大事に扱っていても長年の間、昼夜の寒暖差にさらされることで車軸の金属が収縮を繰り返し、樹脂部品であるギアが割れてしまうこともあります。私をはじめ、一部のプラレールファンの中にはギアは消耗品という認識の方もいます。
修理手順
①台車の裏側にあるネジを外して、車軸と車輪を取り外します。
②片方の車輪を取り外します。
少し力が必要ですが、ねじりながらひっぱると外すことができます。
③割れたギアを取り除き、新しいギアを用意します。
割れたギアは簡単に手で取り除くことができます。ギアは12枚歯のものが使われていることが多いです。(車両によっては14枚歯の場合もあります。)汎用の模型用のものを使うことができますが、私はネットショップでプラレール用のものを手に入れています。
④新しいギアを車軸にはめます。
小型ハンマー(100均にて購入)とホームセンターで買ってきた穴の開いた金具を使用し、ギアを打ち込んでいきます。車軸にギアをとめるスジが入っている場合はそのスジを目安にして打ち込みます。スジがない場合があるので、車軸の変色などを目安に位置を確認しながら少しづつ打ち込んでいきます。適宜モーターボックスにあてがいながら、位置を調整していくとよいでしょう。
⑤外した車輪をはめなおし、分解と逆の手順で組み立てます。
外した車輪をハンマーを使って車軸にはめなおします。車輪にゆるみがあるようならば瞬間接着剤を少しつけてからはめるとしっかり固定されます。分解と逆の手順で車輪、連結器、モーターボックスを組み立ててネジでとめれば修理完了です。
車輪についているゴムタイヤが無かったり、劣化している場合は交換しておきましょう。ゴムタイヤはおもちゃ屋さんで純正部品が手に入ります。
修理完了です。製造から30年近く経っている車両ですが、元気に走ってくれるようになりました。
交換用ギアの入手について
プラレール用のピニオンギアをネットショップで販売しているところがあります。「ねがもショップ」さんというところで、とてもお世話になっています。
模型用の汎用ギアを使える場合もありますが、車軸に挿入するための穴の大きさを調整するなどの作業が必要になります。
まとめ
今回はプラレールの車軸のギア割れについて、私が行っている修理方法を紹介してみました。慣れてくると簡単に修理できるようになります。
お気に入りのプラレールが壊れてしまった!そんなときにこの記事が参考になれば幸いです。
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